安川ファミリーの紹介
こんにちは、渋沢宝です。
皆さんのご支援とお祈りに支えられて、タンザニアで宣教師インターンとして日々様々な経験をさせていただいています。
ここタンザニア、ダルエスサラームでの生活も早いもので1年半が過ぎました。日々の発見や、僕の生活の様子、現地教会DICの様子などを分かち合わせていただきましたが、肝心なことを書き忘れていました!
そう、僕がお世話になっている安川宣教師ご家族ってどんな方達なのかということです。今日は安川先生ご家族の紹介をしたいと思います。

- 安川圭吾宣教師
- 『The アフリカ宣教師』というような濃い顔の安川先生。ちょっとした健康オタクでもあり、腰痛に効くストレッチや目の体操、猫背を改善する運動(←僕がいつも教わってるやつ)など、おそらく100種類以上のストレッチを知っています。
- 安川美穂宣教師
- アフリカ歴20年以上、という美穂先生。好きなものはアフリカ、そして賛美。安川家で耳を澄ますと、よく美穂先生のビブラートのきいた歌声が聞こえてきます。
- 安川実結祈ちゃん
- 星が大好きな長女、実結祈ちゃん。晴れた日には、夜空を指差しながらいろんな星座を教えてくれます。
- 安川剣語くん
- とにかく愉快な末っ子、剣語くん。趣味はダンスで、突然踊り出したかと思うと、日本人離れした華麗なステップを披露してくれます。
こんな感じのとても暖かな人柄の宣教師ご家族です。最初に安川家に迎え入れていただいた時の印象はまるで自分の実家に帰ってきたような落ち着くことのできる雰囲気でした。もちろんそれは宣教師家庭独特の雰囲気もありましたが、先生ご夫妻の自然体で飾らない人柄から感じた安心感だったと思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、早速安川宣教師ご夫妻について紹介していきます。
目次
1.幻を通してアフリカへ
2.アフリカへの道のり
3.タンザニア 首相と知り合いになる
4.タンザニア 、インド人コミュニティー
5.Connecting the dots
1.幻を通してアフリカへ
宝「それではよろしくおねがいします。」

安川圭吾先生(以下、圭吾先生):宝くんがまとめてくれるだけじゃないんだ。(苦笑い)
安川美穂先生(以下、美穂先生):よろしくね!
宝「それでは早速。お二人は、どのようにタンザニア宣教へ導かれたんですか?僕も宣教師になりたいという思いはありますが、まだ『これ』という宣教地に導かれていないので是非お話を参考にさせてほしいです。」
美穂先生:まずは私の話になるんだけど、私がアフリカに導かれたきっかけは中学2年生のときの出来事でした。
ごくふつうの中学生だった私は、当時何をしても打ち込めず、情熱が湧いてこないことに苛立ちを感じていました。そんなとき、通っていたキリスト教系中学校の宗教の授業で、アフリカで活動する宣教師の証しを聞く機会が与えられました。
「アフリカで、神さまはこんな素晴らしいことをされています!こんな風に働かれているんです!」という宣教師の話を聞いていると、なぜか涙があふれてきました。そして「私も、一度きりの人生、こんなふうに神さまの愛と素晴らしさを体験して生きたい」と思ったんです。

美穂先生:その日、家に帰った私は、ひとり自分の部屋でその宣教師から聞いた話を思い起こしていました。すると突然、自分がアフリカにいる光景が鮮明に目の前に開けたんです。『いったいこれは何だろう?』と思いました。
数日後、日曜日の礼拝で、ちょうどゲストとして招かれていたアメリカ人の宣教師の先生からこんなメッセージを聞きました。
「神様は、私たち一人ひとりの人生に、素晴らしいご計画をもっておられます。それは使命ともいえるものです。もし、あなたに与えられた使命、神のご計画を知りたいと思われるならば、どうぞ神に祈り求めて下さい。主は喜んで教えてくださり、あなたを導かれます。」
そのメッセージを聞きながら、「神様は私の人生にどんな計画をお持ちなんだろう。」と考えていた時、また、数日前に見た幻が目の前に広がりました。
「神様、私をアフリカに導かれるのですか?そこにあなたのご計画、私の使命があるのですか?それならば、私はあなたに従って生きたいです。どうぞ導いて下さい。」そう祈りました。
宝「すごい!ごく普通の中学生は、宣教師の話を聞いてもそんな風にときめかないような気はしますが。(笑)でも、僕も中学生のころ教会で宣教師の話をきいて、グッと心を掴まれたような経験があります。神さまが与えられた使命を祈り求める人を、主は喜んで導いてくださるんですね。
この神様からの使命は美穂先生の人生にどんな影響を与えたんですか。また、その後アフリカに来られるまでの道のりは順風満帆だったんですか?」
2.アフリカへの道のり

この日から、私の生き方は全く変わりました。毎日何をするにも、不思議な情熱が湧いてくるんです。アフリカに行くことを夢見て、中学・高校時代を駆け抜け、大学ではスワヒリ語というアフリカの言葉を専攻しました。ところが、当時アフリカのことを勉強していた大学生の中でも、実際にアフリカに渡って働く機会に恵まれた卒業生は殆どいませんでした。「私はどうやってアフリカに行くことになるのだろう」と考えていました。
そこで、とりあえずアメリカにでも留学して英語を勉強しておこう、と思い立ち、留学費用を調達するための奨学金の試験を受けに行きました。「アメリカに行ったら、そこからアフリカにつながる道が開けるかもしれない」と思ったんです。
試験当日、英語の試験問題を見た私はびっくりしました。なんとそれは「アフリカの政治経済」についての英文読解だったのです。私の専門分野ですから、どれほど私に有利な試験だったかお分かりでしょう。
さらに驚いたのは、この奨学金を受けて留学できる大学のリストに、タンザニアのダルエスサラーム大学が入っていたことです。「ええっ、この奨学金でアフリカの大学に留学できるの?」と早速、第一候補をタンザニアの大学にしたところ、許可がおりました。こうして奨学金をもらえることになり、留学に必要な全ての費用がカバーされることになりました。
費用面では問題がなくなりましが、アフリカ行きへの障害はまだまだ多くありました。私の一番の応援者だった両親が、タンザニア行きに反対していたんです。当時のタンザニアはとても貧しく、治安も悪く、通信事情も現在と違い、インターネットや携帯電話がなかった時代です。両親が心配するのは無理もないことでした。
3.タンザニア 首相と知り合いになる
主は二つ目の奇跡をもって両親の心配を取り除いて下さいました。通学中の電車で不思議な出会いが与えられたんです。
ある日、大学通学中に吊革につかまりながらスワヒリ語の本を読んでいると、ちょうど私のすぐ隣に立っていたサラリーマン風の男性から、突然流暢なスワヒリ語で話しかけられました。その方は、以前タンザニアで働いていた元駐在員の方でした。そして、この方を通じて当時のタンザニアの首相ファミリーと知り合いになり、私の留学準備をサポートしてもらえることになりました。
タンザニアに初めて到着した時には、なんと首相の自家用車が迎えに来てくれました。そして、食事から、移動から、大学の手続き、下宿先の手配まで、全て手伝ってくれました。何より感謝だったことは、この不思議な展開を通して両親が主の導きを信じ、タンザニア留学を応援してくれるようになったことでした。

宝「神様のなさることは本当に想像を超えていますね!
こうして今おられるタンザニアまで導かれた訳ですが、どうしてアフリカ人ではなくインド系の方々への宣教を始められたんですか?」
4.タンザニア 、インド人コミュニティー
このように導かれて来たからには、きっとタンザニアに何かあるに違いないと思っていました。その「何か」を探しながら留学生活を送る中で、私はインド系移民の人たちと出会いました。よく親切にしてくださったインド人の家族がいたこともあり、気が付けば私はインド系の友人に囲まれていました。
そして、この人たちは福音が届いていない「未伝民族」だということも次第に分かってきました。アフリカには多くの教会があり、クリスチャンがたくさんいるにもかかわわず、誰もこのインド系の人たちに届いていなかったんです。
その5年後、タンザニアに戻って来ていた私は「インド人宣教をしている人がいる」ということを知り合いから聞いて、心が震えました。そうして、出会ったのがラフィク牧師です。彼自身もインド系未伝民族からの初穂で、ちょうどインド系タンザニア人への宣教を始めているところでした。
私は一人のインド系イスラム教徒の友人をラフィク先生に紹介しました。そして、ラフィク先生や教会のリーダー達と一緒に、彼女の救いのために祈っていました。すると、ある日突然、彼女がラフィク先生を訪ねて来て、「イエス様を信じて救われたい」と言ったんです。
ラフィク先生に導かれるまま、彼女はイエスキリストを心にお迎えし、その後ラフィク先生ご夫妻と私の3人で彼女に手を置いて祈りました。すると突然、「バン!」と大きな音がしたかと思うと、友人が床に仰向けに倒れていて、激しく痙攣していたんです。長年彼女を束縛し苦しめていた悪霊の顕れでした。私は悪霊の顕れというものを見たことがなかったため、本当に驚きました。ご夫妻が「主イエスの御名によって出ていけ!」と叱りつける言葉を、私も無我夢中でまねて叫びました。彼女はすぐに解放されて、すっきりとした顔で立ち上がりました。
最初は「いったい何があったの?」と不思議そうな様子でしたが、やがて輝くような笑顔で主をほめたたえ始めました。訪ねてきたときは暗く沈んでいた彼女の顔が、救いと解放の後は、全くの別人のように、溢れる喜びで輝いていました。

5. Connecting the dots
こうして、私はインド系の友人の救いと解放の一部始終を目の当たりにし、その素晴らしさに大きな感動を覚えました。そして、彼女のような未伝民族の人の救いのために用いて頂けたのは、主が私を日本からタンザニアに導いてくださり、インド系コミュニティの中に入れられたからだと気づいたんです。
タンザニア滞在最終日。私が祈っていると、ローマ10章の「遣わされなくては、誰が聞くことができるでしょうか。」(13〜15節)というみことばが示されました。そのとき思いました。
「ああ、やっぱり自分が遣わされたのは、このためだった。福音を聞いたことのない、この人たちが聞くため。聞いて救われるためだったのだ!」
このとき、過去私に起こった出来事がパッと繋がりました。中学生の時に幻を見たこと、タンザニアに来たこと、インド系移民の友人たちに出会ったこと、友人の救いの瞬間に立ち会ったこと…「中学生の時からの導きはすべて、宣教師となるように導かれていたのだ!」そう分かった瞬間でした。

宝「すごい!!!
導きの形は様々ですが、最初から今までずっと主が導き続けてくださったんですね。美穂先生の証を聞いていると「主は導きをもって、私をここまで支えられた」という賛美の歌詞を思い出します。
神さまは本当に真実なお方で、私たちのうちで始められた働きを、一歩一歩道を作り、伴ってくださる。僕は将来どこに行くのか、どんな働きをするのか、まだまだ分からないことばかりです。でも、最後まで導いてくださる主に信頼しながら、一歩一歩ついて行こうと思います。
美穂先生、ありがとうございます。
それでは、圭吾先生はどのようにタンザニアに導かれていったんですか?」
__続く
なかなか良い目の付け所ですね。美穂先生ご自身が「宣教師との出会い」を通して今の道へと導かれたように、この記事を読んでビジョンが与えられる人がいるかもしれませんね。昨日聞いたA宣教師のお話も思い起こされます。
もう1つの面白いことは、実は今今度の日曜日の礼拝説教を準備しているところなんだけど、説教のテーマが「神様は私たち1人1人の人生に計画を持っておられる」っていうことなんだよね。全く驚かされちゃうよ。例話として美穂先生のストーリーを使わせてもらっちゃおうかな~。
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そうだったんだ!
今週のメッセージにドンピシャだね。God’s Timingですね。👍
昨日のA宣教師の証/宣教報告も、感動したー!
こういう証を聞くと、神さまの壮大なみわざにワクワクさせられるよね!
僕も、この記事を読んで(宣教に限らず)神さまのビジョンを受け取る人がいるように祈っています。
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美穂先生のこの証、素晴らしいですね。 こんなご家族との生活、さぞかし宝さんにとっては、心震える日々が多いのでしょうね。
僕も神様の計画に驚かされることが多いですが(しぶけんとの出会いも含めて !(^^)! 、宝さんも、もっともっとそういう機会が与えられるよう、祈っています。
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はい!
僕も、安川宣教師・美穂宣教師の証を聞いたり、一緒に宣教の働きに関わりながら、本当に刺激の多い日々を過ごしています。
神さまは、自分をこれからどんな風に導いて行かれるんだろう、とワクワクしますね。(๑>◡<๑)
是非、お祈りください。
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宝くんのニュースレター、いつも楽しみに読ませてもらっています。ワクワクする証を読むことができ、主の御名をほめたたえます。
宝くん自身もどう導かれていくのか楽しみですね。
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普ちゃん!😳
いつもニュージーランドに送られてくる『やにこい』楽しみに読んでました!
「こんな風に自分も主に用いていただきたい!」とワクワク夢を抱いていたのを覚えています。
こうして今、自分も(まだ一人前の宣教師ではありませんが)ニュースレターを書いているんだなぁ、と思うとなんとも言えない思いが…
はい!
これからどう導かれていくのか、今もワクワク祈り求めているところです。☺️
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宝くん。渋沢先生から久しぶりにメールをいただいて、このブログも教えてくださったよ。フェイスブックしていないから、前に数回読んだきりでした。また読めて嬉しいです!
安川先生ご夫妻のお証、後編も楽しみにしています。
圭吾先生とは少しだけKBIで一緒でした。覚えておられるか分かりませんが、どうぞよろしくお伝えくださいね。
ではではまたー!
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